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2019年上半期に海外へ派遣された労働者

2019年1月から6月にかけて、ベトナムは66,900人以上の労働者を海外に派遣しました。この数字は年間計画の55%を占めています。

専門家によると、すでに締結されている様々な二国間協定は、ベトナムの労働者にとってより多くの機会を開くことに対して大きな期待がされています。したがって今年、海外へ労働者を12万人派遣するという目標の達成を可能にすることが出来るでしょう。

特に、ベトナムの学生と労働者は、2019年6月にグエン・シュアン・プック首相が大阪で開かれて国際会議(G20)に先駆けて訪日した際に行われた両国間の特定の熟練労働者プログラムに関する合意により、今後ますます日本で勉強し仕事をする機会が増えていきます。

取引を最大限に活用するには、地域と有能な部門は、彼らが海外で働く資格があるように労働者の能力の向上に注意を払い、日越振興協同組合(外部リンク)のような日本側の受け入れ機関との交流が必要になってきます。

ベトナム就職〜求められる人材

ベトナムには多くの日系企業が進出しており、日系企業には日本からの駐在員や現地のベトナム人スタッフだけでなく、多くの現地採用人材の方も働いています。そんな現地採用人材の求められるタイプについてお話しします。

ベトナム就職で求められる業種は製造業が多く、続いてIT関連、サービス業、商社となります。数年前は、製造業に続いて物流が多かったのですが、最近はあまり聞かなくなってきました。

職種で多いのは、近隣の東南アジアしかりタイしかり営業職となります。製造業・サービス業・商社の求人は営業職が多いですが、製造業は技術者も求めています。
ベトナムの営業は、主に新規開拓営業がメインです。理由としては、タイと比べて進出企業が増えてきたのはここ数年だからです。製造業だけでなく、IT関連企業、サービス業、商社であっても同じです。現地採用にかかわらず日系企業のいく営業先は特殊なものを製造している会社でない限りは日系企業へ営業へいくため、日本語での商談だメインとなります。中には担当者がベトナム人のところがあるため、ベトナム語での商談になりますが、その時は通訳やアシスタントが同行するので語学に自信がなくても安心です。

求人件数は、日系企業が進出している数からハノイよりホーチミンの方が多いです。しかし、勤務先にこだわりがなければハノイとホーチミンどちらも視野に入れれ人が転職を成功させやすいと思います。

語学に関しては先述した通り、ベトナム語であれば必要ありません。しかし、英語は話せれば尚よしと言った印象です。大きな会社になりますと、社内で日本語が話せるのはごく一部です。なので社内コミュニケーションは英語かベトナム語になります。そのため、営業で必要ないとはいえ、コミュニケーション程度には話せるようにしておいた方が良いです。

年齢的には若い方が良いのですが、ワークパーミットの都合上、大学新卒は嫌われます。理由は、就労許可が降りないことがあるからです。許可が降りなければ不法労働者となり、普通の企業であれば、そんな社員を雇いたいとは思わないです。そのため、良いのは30歳前後ですね。ただキャリアアップを目指す場合は30代後半が良いです。

ベトナムの平均年齢は29歳前後。管理職経験が少ない人が多いため、現地採用の日本人にはベトナム人を管理することができれば非常に高く評価されるので、そういった人材も求められています。

ちなみに就労許可取得の条件は大学卒業以上で就労経験が3年以上あることが条件となっています。しかし、必ずしも取得条件を満たす必要はないのですが、就労経験がないと日系企業はあまり取りたがらないというのも事実です。

日本はベトナムのエネルギーと都市開発援助を表明

岸田文雄外務大臣とベトナムのファム•ビン•ミン副首相は、都市開発やエネルギーの地域インフラ整備、雇用創出や人材育成(※)に向けて国を挙げて協力していくことを発表しました。
岸田大臣とミン副首相は、月曜日に東京で面会し、両国が参加調印するTPPを含む自由貿易についても促進することを誓約しました。
環太平洋貿易協定のさらなる見通しについては、ベトナムが開催国となる11月のAPECで話し合われることになります。これまで、トランプ大統領のアメリカTPP離脱によって条約施行の目処は立っていませんでした。
岸田外務大臣は会談後の記者会見で、「私たちはベトナムの投資環境の整備、日本企業による投資の拡大とベトナムの産業発展についても同意した。」と話しました。
ミン副首相兼外務大臣は、日本とベトナムは「両国の首脳は頻繁に交流を持っており、政治的協力を強固にしている。貿易、投資や経済においても協力していく。」と言いました。
「二国間の包括的かつ戦略的なパートナーシップは同意と人事交流によって、より深まるでしょう。」とミン氏は話しました。
また、安倍晋三首相との会談では、ミン氏はAPEC首脳会談へ安倍首相を招待したい旨を伝えました。安倍首相は会談へ参加する意向を伝え、総力をあげて主催国であるベトナムをサポートすることを約束しました。
日本はアメリカが参加しなくても、TPP参加を表明していますが、ベトナムやマレーシアなどのアメリカへの輸出を促進したい国々は、TPP施行を渋っています。
ミン氏は、来月のグエン•スアン•フック大統領の訪日の事前会談のために、火曜日までの3日間日本に滞在しました。
岸田外務大臣のベトナムの経済発展支援のための同意は、安倍首相が1月のハノイ訪問時に提示した総額1170億円の貸付に沿って行われます。
円借款には海上保安の増強と水道管理システムの拡大、気候変動への対応を支援するための6隻の巡視船が含まれています。
ベトナムは南シナ海問題で中国と衝突しており、中国軍の増強によって緊張が高まっています。
月曜日の会談で、安倍首相とミン氏は、南シナ海問題、北朝鮮の核実験と弾道ミサイルに対してどのように対応していくか議論しました。

※2016年3月1日にベトナム教育・訓練省が、ベトナム全土の小学校で日本語を第1外国語として発表しました。このことからもわかるようにベトナムでは日本人や日本語人材の重要度は年々増しています。

日本人の方がベトナムで就職するには人材紹介会社を利用するのが良いです。
キャリアリンクベトナム
https://kyujin.careerlink.asia/vietnam
・ホーチミン

・ハノイ

GGI東京コンサルティングファーム
http://www.kuno-cpa.co.jp/

・ホーチミン

日本のメーカーにとってベトナムは重要な投資先

日本のメーカーはビジネスにおいて、東南アジアが最も重要な地域であるとしていますが、労働力不足と公害については懸念しているという調査結果をみずほ総合研究所が明らかにしました。
この調査は2月に行われ、対象は資本金1000万円以上の日本の製造業です。1121の企業から有効回答がありました。
市場成長と低コストから、ASEAN地域において、57.8%がタイに力を入れると回答し、ベトナムは50.2%、インドネシアが43.9%となっています。(複数回答)
調査ではこの3か国での投資に対する懸念も明らかになりました。
ベトナムについては、25%が水と空気の環境汚染問題について言及しており、さらに悪化すると見ています。
タイは21.4%がこの先2、3年は労働力不足が懸念されるとしています。
一方で、17.3%が管理職人材が減少するだろうと見ています。どちらも、「労働力供給は改善するだろう」との回答を上回りました。
多くの製造業は、中国に代わる低コストの地域を探しており、製造工場を東南アジアに構えています。これは「チャイナプラスワン」戦略として知られています。
しかし調査によって、日本企業が今後、中国に再度目を向ける可能性が明らかになっています。

現在の中国の工場の移転先の候補地は、21.1%が「中国のどこか(今よりも費用対効果が高い所)」と回答しています。
この数値は、以前の調査時の9.1%と比べると高く、中国の経済停滞を防ぐのではないかと見られています。
中国の回復は、労働力、環境問題などによって外国企業が撤退するのではないかという懸念を東南アジア諸国に与えています。

ベトナム国家主席 関係強化に向けて中国を訪問

ダン・ミン・ホイ在中国ベトナム大使は、ベトナム通信(VNA)のインタビューに対し、5月11日から15日まで国家主席が中国を公式訪問し、一帯一路国際協力サミットフォーラムに参加することを明らかにしました。

大使によると、クアン国家主席は訪問期間中に、習近平国家主席や多くのキーリーダーと会談する予定です。
同時に、ベトナムと中国は2017年二国間経済貿易協定のワークショップを開き、参加者は実業家500人と推定されています。
訪問は二国間の関係強化を目的にして行われます。
ホイ大使は、しっかりとした政治的関係は、ベトナムと中国にとって、経済、貿易、投資、観光面で良好な結果をもたらしていると言及しました。
ベトナムの統計によると、二国間の貿易額は、2006年には99億米ドルでしたが、2016年には720億米ドルにまで上昇しました。中国の統計では980億米ドルとも言われています。
中国は13年連続でベトナムの最大の貿易相手国となり、ベトナムは中国にとってASEAN内で最大の貿易相手国になりました。
ベトナムにおける中国の投資額は、2016年に18億米ドルに達し、2017年の第1四半期には6億8400万米ドルになりました。これはベトナムへの投資額としては2位となり、直接投資(FDI)としては23.4%を占めています。
両国は教育、観光や文化面でも協力強化を図っています。人々の交流を目的に、ベトナム中国青少年フェスティバルや、ユースフレンドシップミーティングなどの様々な活動が展開されています。
中国人学生3,000人がベトナムに進学する一方で、10,000人以上のベトナムの学生が中国に留学しています。
中国はベトナムにとって、最大の観光相手国でもあります。2016年には280万人の中国人がベトナムを訪れました。逆にベトナムは中国にとって、ASEANの国の中でも代表的な休暇先となり、2016年には200万人近いベトナム人が中国を訪れています。
両国は国境管理、違法入国の取り締まり、トンキン湾の境界画定についても協働しています。国境門の建設、管理、通関業務を簡易化、国境の境界域の安全維持についても協力してきました。
大使によると、ベトナムと中国のリーダーは海事問題について定期的かつ公平な議論を続けてきたということです。
両国は、海事問題に対する長期的な解決策を模索するための二国間の共通の見解と国際法について、友好的に交渉を進めることに同意しています。東海の平和と安全を維持するため、南シナ海における関係国の行動宣言(DOC)の包括的かつ十分な実行、正式行動規範(COC)の確立に向けたASEANとの協働、海上の論争を事実上コントロールをしていく予定です。
伝統的な友好国で近隣国でもあり、中国にとっての重要な貿易相手国でもあることから、ベトナムは28か国の政府の代表者が参加する一帯一路国際協力サミットフォーラムの支援を約束しました。
ベトナムと中国の国家主席は、二国間の経済回廊の枠組みや一帯一路国際協力サミットフォーラムを含めた戦略的繋がり強化に前向きです。これらは、両国間の経済貿易パートナーシップをよりよいものにするだろうと大使は言いました。

ベトナムの労働力人口と失業率

ベトナムの人口は、2015年に9000万人を超えており、この人数はASEAN(東南アジア)地域では、インドネシア・フィリピンについで3位という人口規模となっています。男女比は女性が男性よりもやや多くなっています。
現時点では、まだ農村部の人口は都市部と比べて約2倍ありますが、ここ数年において農村部の人口は減少傾向にあり、都市部への流入が増えています。

15歳以上の就業可能な人口を労働働力人口というのですが、この労働力人口は2015年に約5400万人に到達し、世界では12位となっています。労働力人口は一貫して増加していますが、農村部では頭打ちの傾向が見られています。

就業者数に関しても労働力人口と同様に増加しています。都市部での男女比はそこまで変わらないものの、農村部になると男性が7割を超えております。ベトナムは共産圏の国であるものの、就業者のうち公務員や国営企業で働く就業者割合は約10%となっており、この数値は僅かではありますが年々減っています。逆に現在外資系企業で働く就業者の割合は約4%なのですが、こちらは年々増加傾向にあります。産業別では、近年、工業・建設業(22.8%)、サービス業(33.2%)が増加傾向にあります。反面、44%を占める農林水産業は近年減少傾向にあります。職業訓練学校や専門学校、大学以上を卒業した者は、全体の10%を超えたところで、増加傾向にあります。

ベトナムの年間失業者数は2015年で約115万人で失業率は2.33%です。男女差は大してありませんが、都市部と農村部の失業率の格差ははっきりとしています。都市部の方が農村部より約2倍となる高い水準にあります。年齢別では、25歳未満の若年労働者が約半数を占めています。また長期失業者数の割合は、全体の失業者数の15%弱となります。

ベトナムの二輪車から自動車へ格上げ

二輪車に乗ってきたベトナムの中流階級は、経済成長と新しい車への関税の撤廃により、今後は自動車(※)に乗ることになりそうです。
東南アジア主要都市のシンボルとも言えるバイクの大群は、場の動揺と輸入税が撤廃された自動車によって膨張しました。
*9000万人以上の共産主義国における交通手段の転換は、経済拡大が抑制された長い期間の後の、上昇の拡大の一部です。
しかし、長引く懸念は、今年も自動車産業にも影響し、不確実な政府の政策に縛られています。
仏ナティクシスのシニアエコノミストであるトリン・グエン氏によると、ベトナムの経済は、「数年にわたる不始末」により、不良債権、会社の自治の状態、農地の消耗を含む潜在的な問題により遅れをとっているとのことです。
「景気回復の兆しは、決して良いルーツから来ているわけではないのです。」と彼女は言いました。「もしこれらの懸念を処理しなければ、ベトナム経済の明るい未来はないでしょう。」
ベトナム自動車生産者協会(VAMA)によると、昨年の売り上げは24%も上昇し、年始3か月で8%も増加した新車の売り上げは短期的な好況を例示しているとのことです。FTコンフィデンシャルリサーチの消費者調査によると、「この先半年以内に車の購入を考えている」と答えた人は、過去2年と比較して劇的に増加しているといいます。
ハノイでレストランを経営しているグエン・ナムさん(30)は、自動車の購入を検討している若者の1人です。価格の下落と個人ローンの簡素化が後押ししています。
「車への憧れはとても強く、輸入税の変化は私の考えに大きな影響を与えています。」と彼は言いました。来年までに行われるさらなる輸入税率ゼロまで待つことも検討しているようです。「友人の多くも、来年まで買うのは待っています。」
乗用車の売り上げアップは、国の経済成長の象徴とされています。長い停頓状態を終え、昨年の成長率は6%以上になっています。これは、ベトナムを地域のリーダーへと復活させました。しかし、拡大が第1四半期に3年の最低値である5.1%まで下がった後、ある疑惑が再び表面化しました。
新車の大当たりはその脆さを表しました。産業データによると、1月の年度毎の売り上げは、2月に50%に激増する前に、13%に落ち込みました。
車市場は、東南アジア諸国連合10か国からの一連の段階的な輸入税のカットに支えられてきました。ベトナムの関税当局によると、インドネシアからの輸送は、2016年の初めの2か月間はほぼ0でしたが、今年は3000以上に増え、タイからの輸送は5700以上と、4倍にまで増加しようです。
輸入の殺到は、勝者だけではなく敗者も生み出しました。ハノイのグエンバンクー通りで中古車販売業を営むグエン・チュン・タンさんは、顧客の減少による今年の売り上げ低下について不満をあらわにしました。「この感情は全ての市場に影響しています。」
トヨタに特化したもう1人のディーラーは、東南アジアの輸入税撤廃は、その他の地域から輸入した車も含め、価格を下げなければならなくなると言いました。「私にとって、大変影響があります。自分たちの委任を減らさなければならない。そうしないと車を安く売れないのです。」
新しい車市場の拡大は、持ち越されている独占的な政府の経済プランに疑問を呈しました。権威は、もし関税が撤廃されれば、そのほかの課税を増税し、地元の自動車メーカーを保護するのではないかと見ています。
グエンさんのような、今すぐに現金化してしまうか、今後のために節約しておくかというこの状況は、買い手にとっておなじみの好景気のジレンマといえます。
「2018年に、車の価格は大幅に下落すると思います。しかしその一方で、政府は新たな税を導入し、私たちの負担は変わらない状況が生まれるのではないかと不安です。」とグエンさんは話しました。

※ベトナムには日本の自動車メーカーが多く進出しております。その中でもトヨタは日本の自動車ブランドの代名詞としてベトナム人に絶大な人気を誇っています。上流階級になるとトヨタでも高級なブランドとなるレクサスへ乗る人も多くいます。

ベトナムはトランプのアジア政策のサイン2

アメリカとベトナムは2013年に全面的パートナーシップを確立しました。貿易、開発、海上治安活動に関して記述がありますが、具体的な活動には言及していません。ベトナムはホワイトハウスが南シナ海の「中国の軍事要塞」に言及した際、トランプ陣営の過激な発言を支持していました。しかし、このレトリックは陣営が中国に対し、北朝鮮の今後の核実験に対して圧力をかけるように言って以来、すぐに消え去りました。

「しかし、アメリカの決断は、今春初めの「航行の自由作戦(FONOPS)」を独断的に指揮するためではなく、ASEANに対し、アメリカを中国の埋め合わせにはできないとのメッセージを送った。」と、オーストラリアに拠点を置くThayer Consultancyのディレクターであるカーライル・ セイヤー教授は主張します。
曖昧で矛盾の多い国務省アジア政策は、レックス•ティラーソン米国務長官の最近のレトリックが映し出されたものです。東南アジア諸国の首相に対して、先週、領土問題が解決するまでは南シナ海での軍国化と建設は中止しなければならないという旨のメッセージを送りました。
ティラーソン氏のメッセージは中国に対して出されたものでした。中国はここ数年、南シナ海の何千エーカーもの土地を返還するように要求しているからです。そのメッセージは、東南アジアはアメリカにとって、貿易や安全保障協力を含む多くの点で戦略的パートナーとして存在しているということを強調しています。ベトナムはアメリカに、主要な貿易パートナーでい続けてほしいというふりはしません。
貿易正常化から20年余りが経ち、中国の経済と地政学的な成長によって、アメリカとベトナムは今、お互いに距離を縮めています。アメリカのTPP離脱は、ベトナムにとって失望が残っています。ベトナムにとってアメリカが最大の輸出先であることから、アメリカとの二国間自由貿易協定を必要としているのです。
ベトナム人にとって、ベトナムの経済的進歩は不規則です。ホーチミン市単独で、23%が国民生産、24%を輸出が占めています。これは9%の人口比率を超過しています。それでも、ベトナム経済の成功は貧困の劇的な減少に寄与しています。ベトナムの2000億ドルの経済のうち、およそ40%が製造業から成り立っています。製造業は2011年から急激に成長し、大半が海外投資のスマートフォンのような輸出品によるものです。
2017年の実質GDPは、2016年と同様6.2%までは伸びるでしょう。ドンの下落による輸出の好転と、民間最終消費の劇的な伸びが主な要因になります。ベトナム人は製造業で農業の不安定な実績を相殺し、それは特にメコンデルタ下域で明白になります。
市場関係者によると、ハノイには、経済に対する信頼を上げるため、市場に適したいくつかの改革を紹介する計画があります。
楽しみなことに、トランプ陣営は、東南アジアとの関わりの余地があまりない主要取引国との二国間貿易協定締結にフォーカスしていますが、TPPの再締結の可能性についても示唆しています。

ベトナムはトランプのアジア政策のサイン1

トランプ陣営の突然のTPP離脱にも関わらず、ハノイはアメリカにとって経済の戦略的なパートナーであることと、長年のライバルである中国の覇権の影響力を調べる構えであることを、ワシントンに知ってほしいです。
マー・ア・ラゴでのトランプ氏と習氏の会談は、南シナ海の問題を取り上げることができず、スプラトリー島における中国軍の前哨部隊近辺での、アメリカの巡航操作の自由へ向けた話し合いは、太平洋の地平線に沈むかのように失敗しました。これらの地政学的な問題は、多くの戸惑いを残しました。きたるグエン・サン・フック首相のワシントン訪問は、アメリカとの協力強化とパートナーシップを深めるためのハノイの事前措置であり、ワシントンがアジアでの地位を奪うことを阻止するためです。

ベトナムの代表団は、APEC首脳会議に参加するためトランプが11月にベトナムに来ることについての何らかの言及を得ることを熱望しています。その一方で、ハノイの外交学会の人々は、トランプ大統領にとってベトナムは、優先度が低い国であると感じています。トランプ大統領の関心は中国と北朝鮮の核兵器の脅威に向けられているのです。
「彼らはトランプ陣営がTPPから離脱した後、どのように地域経済に関わる計画なのかを知りたいのです。そしてそれは、ベトナムにとって、大変利益のあることかもしれないのです。」とマレー・ハイバート上級顧問兼戦略国際研究所(CSIS)東南アジア課長は強調します。
4月末に出された大統領令では、トランプ氏は選挙戦のメッセージを「アメリカ製を買え、アメリカ人を雇え」に変更しました。自由な貿易がアメリカ人の仕事を奪っていると主張して以来、トランプ氏の愛国心は自由貿易協定を妨害しています。彼の過激な発言は、海外企業がアメリカ人労働者が低賃金で働かせられるのを防ごうとしているのです。
そういった背景から、トランプ氏は、アメリカに仕事と産業を戻すための公平な二国間貿易協定に向けて交渉するつもりでいます。この二国間貿易協定は相手国に落ち度があった場合に、アメリカが30日以内に協定を破棄することができるものです。
たまに、トランプ氏のメッセージは2016年の大統領選のプレイブックとして扱われます。彼の貿易に対する姿勢は、国際貿易協定がアメリカの雇用状況を悪化させているという、多くのアメリカ人の気持ちを反映しています。しかし、多くの消費者は、価格が安価であるということに気づいています。それでもトランプ氏の大統領令はアメリカ製のものを買うように求め、このルールを無視するものは切り捨てるように連邦機関に指示しています。
今、経済界は、トランプ陣営が現実離れしていると考えています。なぜなら、海外で作られた製品の多くは、アメリカでより安く売られています。そしてアメリカの企業も貿易協定の恩恵を受け、何兆ドルも海外で売り上げているのです。
共和党上院議員のジョン•マケインは、アメリカの離脱を「アメリカ経済とアジア太平洋地域における戦略的地位にとって不変な結果をもたらす深刻な間違いである」と評しています。彼はこの決断を、「アメリカの輸出を売り込むこと、貿易の壁の撤廃、新市場の獲得、アメリカの発明とイノベーションの機会の剥奪」であると言いました。
さらに、「中国にとってアメリカ人労働者の賃金を見直す新たな経済的ルールを作り出すきっかけにもなりうる」とも強調しました。
*アメリカのTPP離脱は他国との政治的、経済的空白を生むことになります。その空白は、中国が埋めたいと熱望しているのです。北京は、ワシントンからの明確なアジア太平洋政策がない中でも、機会を伺い、少し時間を無駄にしました。中国共産党の指導者は、グローバル化の取り組みを強化し、自由貿易の長所を擁護してきました。年頭のダボスでの世界経済フォーラムの演説で、習近平国家主席は保護貿易主義を「暗い部屋に自ら鍵をかけている」と例え、中国は地域貿易協定に向けて交渉していく姿勢を示しました。
戦争で鍛えられた国ベトナムは、近隣国を選ぶことはできませんが、友好国を選ぶことは確実にできます。かつて残虐で悲惨な歴史をもたらした執念深い敵だったワシントンとハノイは、南シナ海の争いにおける安全保障の協力を強化していくことで、戦略的な利益をますます共有していきます。

日本との繋がりを大切にするベトナム

地域的、世界的な変化がめまぐるしく起こる中で、グエン・チー・ズン計画投資相は、ベトナムにとって日本の重要度は年々増していると言います。
ベトナムは日本との戦略的パートナーシップについて特に注目しており、新たな段階へ進めたいと石井啓一国土交通大臣に話しました。
石井大臣は、ベトナムの計画を一緒に遂行し、良質なインフラ整備に投資すること、ベトナムの経済成長を促進することこそが日本の任務であると話しました。
また、独立行政法人国際協力機構(JICA)の北岡伸一理事長との会談でズン大臣は、JICAが支援した社会経済的インフラ整備に対する感謝の意を表し、その他の大規模プロジェクトも国の発展に大きく貢献していると断言しました。
会談の初めには、日越友好議員連盟会長の二階俊博自民党幹事長が、二国の友好を深めるための活動がより活発になることを願うと話しました。
これに対しズン大臣は、ベトナムの社会経済的発展に向けた日本政府の支援と日本の企業の貢献を高く評価し、日本との協力関係を大事にしていくと答えました。
今回の滞在でズン大臣は、将来の協力体制のための新しいビジョンについて議論することが目的であったと明らかにしました。そして日本政府がベトナムに対して、よりより条件下での政府開発援助(ODA)を望んでいると話しました。ベトナムにとって日本は最大のODA供給国であり、全体の30%を占めます。
3月末に日本は、424億9000万米ドルの価値がある3,335のプロジェクトによって、ベトナムにとって2番目の投資国となりました。2016年の貿易額は297億1000万米ドルとなり、2015年と比べると、4.3%上昇しました。