二輪車に乗ってきたベトナムの中流階級は、経済成長と新しい車への関税の撤廃により、今後は自動車(※)に乗ることになりそうです。
東南アジア主要都市のシンボルとも言えるバイクの大群は、場の動揺と輸入税が撤廃された自動車によって膨張しました。
*9000万人以上の共産主義国における交通手段の転換は、経済拡大が抑制された長い期間の後の、上昇の拡大の一部です。
しかし、長引く懸念は、今年も自動車産業にも影響し、不確実な政府の政策に縛られています。
仏ナティクシスのシニアエコノミストであるトリン・グエン氏によると、ベトナムの経済は、「数年にわたる不始末」により、不良債権、会社の自治の状態、農地の消耗を含む潜在的な問題により遅れをとっているとのことです。
「景気回復の兆しは、決して良いルーツから来ているわけではないのです。」と彼女は言いました。「もしこれらの懸念を処理しなければ、ベトナム経済の明るい未来はないでしょう。」
ベトナム自動車生産者協会(VAMA)によると、昨年の売り上げは24%も上昇し、年始3か月で8%も増加した新車の売り上げは短期的な好況を例示しているとのことです。FTコンフィデンシャルリサーチの消費者調査によると、「この先半年以内に車の購入を考えている」と答えた人は、過去2年と比較して劇的に増加しているといいます。
ハノイでレストランを経営しているグエン・ナムさん(30)は、自動車の購入を検討している若者の1人です。価格の下落と個人ローンの簡素化が後押ししています。
「車への憧れはとても強く、輸入税の変化は私の考えに大きな影響を与えています。」と彼は言いました。来年までに行われるさらなる輸入税率ゼロまで待つことも検討しているようです。「友人の多くも、来年まで買うのは待っています。」
乗用車の売り上げアップは、国の経済成長の象徴とされています。長い停頓状態を終え、昨年の成長率は6%以上になっています。これは、ベトナムを地域のリーダーへと復活させました。しかし、拡大が第1四半期に3年の最低値である5.1%まで下がった後、ある疑惑が再び表面化しました。
新車の大当たりはその脆さを表しました。産業データによると、1月の年度毎の売り上げは、2月に50%に激増する前に、13%に落ち込みました。
車市場は、東南アジア諸国連合10か国からの一連の段階的な輸入税のカットに支えられてきました。ベトナムの関税当局によると、インドネシアからの輸送は、2016年の初めの2か月間はほぼ0でしたが、今年は3000以上に増え、タイからの輸送は5700以上と、4倍にまで増加しようです。
輸入の殺到は、勝者だけではなく敗者も生み出しました。ハノイのグエンバンクー通りで中古車販売業を営むグエン・チュン・タンさんは、顧客の減少による今年の売り上げ低下について不満をあらわにしました。「この感情は全ての市場に影響しています。」
トヨタに特化したもう1人のディーラーは、東南アジアの輸入税撤廃は、その他の地域から輸入した車も含め、価格を下げなければならなくなると言いました。「私にとって、大変影響があります。自分たちの委任を減らさなければならない。そうしないと車を安く売れないのです。」
新しい車市場の拡大は、持ち越されている独占的な政府の経済プランに疑問を呈しました。権威は、もし関税が撤廃されれば、そのほかの課税を増税し、地元の自動車メーカーを保護するのではないかと見ています。
グエンさんのような、今すぐに現金化してしまうか、今後のために節約しておくかというこの状況は、買い手にとっておなじみの好景気のジレンマといえます。
「2018年に、車の価格は大幅に下落すると思います。しかしその一方で、政府は新たな税を導入し、私たちの負担は変わらない状況が生まれるのではないかと不安です。」とグエンさんは話しました。
※ベトナムには日本の自動車メーカーが多く進出しております。その中でもトヨタは日本の自動車ブランドの代名詞としてベトナム人に絶大な人気を誇っています。上流階級になるとトヨタでも高級なブランドとなるレクサスへ乗る人も多くいます。