ベトナムの工業部門における労働力不足の原因

ベトナムにおける工業部門における労働力不足の原因は、ベトナム人労働者が農村部を離れ都市部に移動していることが原因の一つとして考えられる。工業部門すなわち工場や工業団地があるのは、農村部などの郊外にあります。そこの労働力人口が減少しているとなると必然と工業部門における労働力不足の原因に結びついているといえます。

工業部門における労働力不足の議論は今に始まったことではなく、1990年代から既に議論が行われています。この私の考え方が正しいとすれば、労働者の多くは都市部に新しい職場を求めて農村部を離れていたり、大学などの進学のために農村部を離れて都市部にいき、卒業をしても都市部で働き農村部に戻ってきていないということになります。

都市部で働きたいと考える理由の一つに賃金があります。農村部、工業団地内の工場であっても大半の労働者は工員として働くことになります。そうなると最低賃金を上回るとはいえ、生活が豊かになるほどの収入は得られません。そのため、賃金が高いとされる都市部の仕事を求めるのです。なので、労働力不足と言われていますが。賃金をあげない限りはまだまだこれらからも減り続けて行くと予想されます。