APEC SOM2がハノイで開幕

地域の様々な事案について議論する第2回APEC首脳会合と関連会合が昨日、ハノイで開幕しました。

具体的には、貿易と投資の自由化、ビジネスの円滑化、人材開発、教育、ネットワーク経済、食の安全、科学、技術と創造、鉱業、自動車製造業と都市化について議論します。

5月21日までの会議中、APECの代表者は長期的な協力プログラムの実施に向けてスピードアップすることと、主要地域での計画と大臣の承認が必要な書類のコンセンサスを得る予定です。これは11月にダナンで開催されるAPEC閣僚会議と、APEC首脳会議の基礎として位置付けられます。

2020年以降を見据えたAPECマルチステークホルダー会合, デジタル時代の人材育成に関するハイレベル政策対話、太平洋経済協力会議、財務高級実務者会合、第23回貿易担当大臣会合も開催されます。

会合初日は、鉱業、輸出、食の安全、経済における女性の役割、障害に関する会合とワークショップが開かれました。

女性の役割

初めに、女性と経済に関する政策パートナーシップ(PPWE)はグローバル経済における女性の役割について議論し、女性は21のAPEC経済の発展に対して莫大な貢献をしているということを参加者は聞きました。

ベトナム労働•傷病兵•社会省(MoLISA)のホアン・ティ・トゥー・フェン男女平等担当長官は開会挨拶で、APECメンバーの経済では約6億人の女性を雇用しており、60%以上がフォーマルセクターで働いています。そして890億米ドルほどをAPECに寄付しています。

フェン氏は2017年のPPWEの議長でもあり、APECエコノミーは女性が遭遇するであろう障壁を取り除くために動き、女性には、地域に貢献する気づかれてこなかったポテンシャルがあると言いました。

彼女はこのゴールはPPWEの努力とリーダーシップによって気付かされたものであると加えました。

会合はPPWEの2016年の結果の実情を知ることと、女性が直面している障壁を取り除くためのステップを提示することも目的にしています。

ドアン・マウ・ジエップMoLISA次官は、PPWEの過去10年間の経済界における女性の重要さを示す取り組みを評価しました。「PPWEは、官民の繋がりをより強くするため、さらにAPEC活動における女性の社会進出の主要な政策とプログラム作りに貢献しました。」と彼は言いました。

しかし、「APECの協力体制を、すべての女性にとってより有益なものにするためには、さらなる行動が必要です。すべての女性に保証します。社会的経済的成長に不必要な女性はいません。全ての女性がAPECエコノミーの発展に貢献することができるのです。」と語気を強めました。

輸出証明書

ワークショップはSOM2の枠組みの中で、輸出証明書とAPEC内の安全な食品の貿易の円滑化における役割について研究するために、昨日開催されました。

2日間のワークショップは、基準・適合性小委員会、食品安全協力フォーラム、パートナーシップ訓練機関ネットワークによって組織されました。

参加者は1日目、開発途上の基本的な評価とAPECエコノミー間の国際食品規格委員会食品輸出入検査•認証制度部会によって定められた証明による自己申告について議論しました。

さらに、輸出証明書に関するコミュニケーションとインフォメーションフローを改善するための革新的な選択肢を使うこと、APEC輸出認証書ツールボックスと可能なアップデートの提案を含む過去の成果についても議論しました。

輸出証明書の規制を考慮した際に便利なツールの情報と、規制慣行の活用、いつ輸出証明書を必要とするかを決めるためのコーデックスガイダンスの使用、要件を満たす方法、テクノロジーの適正な使用と不必要な証明書の削減について話し合われました。

障害者の権利への働きかけ

昨日のSOM2の枠組みの中にあった障害者の友の会(GoFD)の会合では、APECの代表者は障害者の権利への働きかけの取り組みについてシェアしました。

開催国として、ベトナムのドアン・マウ・ジエップMoLISA次官は、GoFDの過去数年にわたる会合の結果を称賛しました。この結果は、経済的発展における障害者の問題に対し、APECで解決策を作る基礎になると彼は話しました。